子宮内膜症の検査方法とは?
子宮内膜症を診断する場合、初めに問診や内診を行うと同時に、経腟超音波検査を行います。その後に、MRIなどの画像診断、血液検査でさらに詳しく調べます。
病気が初期の場合には、腹腔鏡検査で診断することもあります。
■検査の流れと詳しい内容
1 問診
自覚症状や診断に必要な情報の確認
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2 内診
子宮や卵巣の状態を調べます。子宮・卵巣などの位置、大きさまた子宮の動きがいいか、癒着(ゆちゃく)の有無を判断します。
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3 超音波検査(エコー:経腹または経腟)
超音波を発する装置(プローブ)を膣内に挿入する経腟エコーとお腹にあてる経腹エコーがあります。経腟エコーで子宮の大きさや卵巣チョコレート嚢胞の有無・大きさを確認します。
→血液検査(CA125値の測定など)
血液による検査です。子宮内膜症により、CA-125やCA19-9の値が高くなることがあり、卵巣がんとの鑑別診断や治療効果判定の補助的手段として測定を行います。
→MRI検査
磁気(MRI)を使った画像検査です。さらに詳しく、卵巣チョコレート嚢胞の有無、子宮内膜症病変の位置・癒着、卵巣がんとの鑑別診断をします。
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4 腹腔鏡検査
お腹に約5ミリの穴を3~4か所あけ、腹腔鏡などを入れてモニターを見ながら検査を行ないます。直接、子宮内膜症病変の有無・部位・癒着などを観察し、確定診断をする場合に行ないます。
■子宮内膜症に関係するお話