子宮脱ってどんな病気?
子宮脱とは、子宮、膀胱や直腸が膣外に出てきてしまう病気です。
歳を取ると子宮をささえる組織が徐々に緩み、内性器(子宮)が外に飛び出してくることがあります。飛び出る臓器により子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤などと名称が変わりますが,複数の臓器脱が併発することもあります。
程度により大きく分けて、子宮下垂、不完全子宮脱、完全子宮脱の3つに分類されます。
1、子宮下垂
膣の出口からとび出していない程度のもの。
2、部分子宮脱
子宮の一部が膣の出口から出てきているもの。
3、完全子宮脱
子宮全てが膣の出口から出てきているもの。
■どんな症状が起こる?
軽度の子宮脱(子宮下垂)では多くの患者様は症状がありません。
部分子宮脱や完全子宮脱になってくると、重いものを持った時や排便時に子宮が出てきていると感じる患者様もいらっしゃいます。
子宮下垂がひどくなり部分子宮脱になってくると、尿道の角度がずれてしまい、尿が出にくくなったり、頻尿になることがあります。場合によっては尿が出なくなることもあります。
さらに症状が進行し完全子宮脱になると、80%近い方が尿漏れをするようになります。
重たい荷物を持った時や急に立ち上がった時、驚かされたときなどに少し尿が漏れるといった症状がでます。
症状をまとめますと、
・強い性器の下垂感、脱出感
・子宮の一部が下着などとこすれ、刺激により出血する
・おしっこの出が悪くなる(頻尿)
・尿漏れを起こす
・おりものの量が増える
■子宮脱の原因は?
子宮脱の原因は、子宮や骨盤を支えている筋肉や靭帯が緩んでしまうことです。
なぜ緩んでしまうのかというのも分かっています。
それは、出産することで骨盤や子宮を支える筋肉や靭帯がダメージを負うこと、また閉経後にエストロゲンというホルモンの産生低下により、筋肉や靭帯が緩んでしまうことに原因があります。
また、次のような方は子宮脱のリスクが高いといえます。
・肥満の方
・便秘で力を入れて排便している方
・子どもを3人以上産んでいる方
・3500g以上の赤ちゃんを産んだことがある方
・35歳以上で出産した方
・重いものを持ち上げることが多い方
・立ちっぱなしのことが多い方
■どんな治療法がある?
子宮脱の治療方法には、「保存的療法」と「手術療法」の2つがあります。
それぞれについてお話いたします。
・保存的治療
骨盤体操
軽度の子宮脱(子宮下垂)の場合に有効なのが、骨盤体操(ケーゲル体操)です。
子宮や骨盤を支える筋肉を鍛える体操です。
即効性はありませんが、徐々に改善していくことが期待できます。
ペッサリー挿入
手術が出来ない方や手術に不安がある方には、ペッサリーなどの膣内装具で子宮が落ちてこないように子宮を元の位置に固定する方法を行ないます。
簡単に行なえて、手術を受けることが出来ない方でも出来るというメリットがあります。
しかし、定期的な交換が必要で、ペッサリーによる膣壁への圧迫で、損傷することが多く、出血を起こしたり、おりものが増えてしまう可能性があります。
・手術療法
骨盤臓器脱修復術
緩んでしまった膈膜、靭帯や膣壁を少し切除し、縫い縮める手術法(子宮摘出+前後腟壁形成術、マンチェスター手術)です。
自身の組織を使う方法で、第一選択となる手術法です。一方、再発率が高いと言われていますが、再手術の症例は1割以下との報告もあります。再手術では人工物であるメッシュを使うことが多いです。
手術(メッシュ手術)
緩んでしまった隔膜や靭帯の代わりに、非吸収性合成繊維(ポリプロピレン)のメッシュ(ネットのようなもの)で膣壁を裏打ちして子宮などを支えるようにする手術方法です。この手術は2006年頃より日本で盛んに行われていたが、2008年米国FDAの勧告(説明の実施:永久に体内に留置される。合併症(メッシュびらん、感染、拒絶、縮み、膿瘍)による再手術など)がなされ、2010年には1503例の合併症の報告がされた。これを受け、日本では使っていたメッシュの一部供給がなくなり、手術件数は少なくなる傾向にある。
腹腔鏡下仙骨・膣固定術
2014年4月より膀胱瘤に対するメッシュを使った腹腔鏡下仙骨・膣固定術が保険収載になりました。
この手術法は、膣の狭窄や短縮が起こらず、膣の長軸の角度の生理的で、術後の解剖学的な偏倚が少ない方法です。私はこれに腟壁形成術を追加することにしている。
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