動画・資料
診察の際、患者様に
「手術ってどんな風にするのですか?」
「奥田先生の技術ってどのくらいすごいのですか?」
と率直に聞かれることがあります。
口頭で「どんなテクニックを使って、そのテクニックはこんなメリットがあるのですよ」とその場で説明しますが、診察時間の制限もあり(他の患者様も待っている為)、動画を見てもらうほどの詳しい説明をすることができません。
そこでこのページでは、私奥田喜代司の手術動画をご覧いただき、どんな手術を行なっているのか、どんなテクニックを持っているのかを紹介したいと思います。
特に見ていただきたい動画が2つあります。
1つは私が「独自に開発した2つのテクニックを用いた手術動画」です。
もう1つは、「とても細く扱いが難しい鉗子(かんし)を用いた腹腔鏡下手術」の動画です。
■独自に開発した2つのテクニックを用いた手術動画
独自のテクニックである「一点展開法」を用い、癒着の一点を外す事で一気に全体を剥がしています。
また、こちらも独自テクニックである「内壁焼灼術」を用い、ダグラス窩癒着を剥がした後の嚢胞の内壁を焼くことで、嚢胞を摘出するより卵巣のダメージを少なくしています。
これらのテクニックのメリットは、安全に癒着の剥離ができ、卵巣機能の温存もできるため、技術のある医師が行なうと「安全で、再発が少なく、手術時間を短く」することができる点にあります。
このような状態の患者様の手術を、病巣を切除するという考えで行う(アメリカなどの医師が行なっている)場合、もっと大きな手術になり、ダメージが大きくなったり、合併症がしやすくなります。
■患者様の状態
ダグラス窩閉鎖
チョコレート嚢胞が両サイドにある
腸と子宮が癒着している
■とても細く扱いが難しい鉗子(かんし)を用いた腹腔鏡下手術
細径腹腔鏡下手術(さいけいふっくうきょうかしゅじゅつ)とは、とても直径の小さな細い鉗子(かんし)やカメラを用いる手術のことを言います。
通常の腹腔鏡下手術(穴の大きさは5mm~15mm)と比べると体に開ける穴は3mm程度しか必要ないため、体への負担が少なく、早く復帰することができます。
しかし、扱いが難しく、技術の無い者が行なうと簡単に腸に穴を開けてしまう事があります。
子宮内膜症に対して細径腹腔鏡下手術をできる人は奥田医師以外にほとんどおりません。