不妊症になりやすいのはどんな人?
「私たち夫婦は中々子どもが出来ない・・・」
「もしかして、不妊症かも・・・」
と不安になることはありませんか?
でも、あなた方ご夫婦は不妊症ではないかもしれません。
不妊症に当てはまるかどうか、以下の不妊症の条件とご自身の状況を比べてみてください。
不妊症とは正常な夫婦生活があって、2年以内に妊娠しない場合をいいます。
これは、通常、夫婦の90%以上が2年以内に妊娠するという事実に基づいています。
過去に妊娠の経験がないものを原発性不妊、妊娠したことはあるがその後2年以上妊娠しない場合を続発性不妊と言います。
実は、このように不妊症には明確な条件があるのです。
不妊症を一言でまとめると、
・正常な夫婦生活があって、2年以内に妊娠しない場合を不妊症と呼ぶ
さらに、不妊症には「原発性不妊」と「続発性不妊」の2種があります。
・過去に妊娠の経験がないものを「原発性不妊」
・妊娠したことはあるがその後2年以上妊娠しない場合を「続発性不妊」
■不妊症になりやすいのはどんな人?
不妊症になりやすい人なりにくい人がいます。
ここでは、どんな人が不妊症になりやすいのかを女性と男性に分けてお話いたします。
・不妊症になりやすい女性
不妊症になりやすい女性は大きく分けると「月経の異常がある女性」、「性感染症・骨盤腹膜炎にかかったことがある女性」、「以前に子宮筋腫・子宮内膜症を指摘されている女性」の3つに分けることができます。
1 月経の異常がある女性
月経周期の異常
・月経の間隔が39日以上ある(さらに長く、90日以上ある)方
・極端に短く、24日以内に来る方
上記に当てはまる方は、排卵をしていないことがあり得ます。
極端な肥満や、やせ過ぎ、過剰に運動をすることで、こういった月経周期の異常が起こることがあります。
対策:
基礎体温を1~2ヶ月つけて早めに婦人科を受診して下さい。
月経量・期間の異常
以下のような症状がある方は、不妊症になる可能性が高いと考えられます。
・経血の量が極端に多い、あるいは8日以上ある方
子宮筋腫などで子宮内の受精卵が着床する部分が変形していることがあります。
・経血の量が極端に少ない、あるいは2日以内の方
月経があっても排卵していないことがあります。
・人工中絶や流産の処置を受けたことがある方
子宮内の一部が癒着していることがあります。
その他の異常
以下のような症状がある方は、子宮内膜症の可能性があります。
子宮内膜症でも妊娠することはできますが、妊娠率は通常よりも非常に低くなり、不妊症のリスクが高くなります。
・月経痛が以前に比べて強くなってきた
・月経時によく下痢を起こす
・性行為の時に痛みを感じるようになった
2 性感染症・骨盤腹膜炎にかかったことがある女性
以下の方は、卵管が原因の不妊症になる可能性が高くなります。
・クラミジアや淋病といった性行為感染症にかかったことがある方
・以前に骨盤腹膜炎をになったことがある方
3 以前に子宮筋腫・子宮内膜症を診断されている女性
以下の方は、早めに婦人科を受診してください。
・過去に健康診断などで子宮筋腫、子宮内膜症と診断されたことがある方
中でも、子宮内膜症のチョコレート嚢胞(のうほう)がある方は、放っておくとどんどん妊娠の確率が下がってしまいます。
・不妊症になりやすい男性
不妊症になりやすい男性には、以下の3つの要因が考えられます。
1、幼少期にヘルニアの手術、停留睾丸の手術を受けたことがある方
精子を運ぶ管が詰まったり、精子の数が少なくなることがあります。
2、幼少期におたふく風邪にかかり高熱がなかなか引かず、睾丸炎を起こしたことがある方
精子をつくる力が低下している可能性があります。
3、糖尿病にかかった方
糖尿病が悪化すると、精子の生産能力が弱まります。
上記に当てはまり、かつなかなか子どもができないと悩んでおられましたら、
産婦人科や泌尿器科で精液の検査を受けてみられてはいかがでしょうか。
■不妊症に関係するお話